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高齢化に伴うがん関連遺伝子とがん抑制遺伝子

高齢者ががんのリスクが高まるのはがん関連遺伝子が20年~30年かけて変異が蓄積されてがん細胞ができることからです。
人は1つの受精卵が細胞を分裂させながら、人間としての生命体を築いていきます。
どんな人でもそれぞれの細胞が分裂したり分化したり増殖したりする遺伝子を持ち、正常細胞の遺伝子は23,000種類あります。
また、2008年時点でがん遺伝子は766種類存在するといわれています。
遺伝子はたんぱく質の組み合わせでできていて、生命の誕生や維持に不可欠なものです。
そのため、がん遺伝子が存在しても、すぐにがんを発病するのではなく、この遺伝子に傷がつくと、細胞をがん化させてしまうのです。
私たちの身体の中には、がんの増殖を促進する遺伝子が存在する一方で、それを防ぐがん抑制遺伝子も存在します。
がんが増殖するためのアクセルとそれを防ぐブレーキの両方の働きが、私たちの身体には備わっていて、そのバランスが崩れたときに、がんの増殖が進みます。
さらに、正常な細胞の一部ががん化しても、免疫の働きが十分に発揮されれば、がん細胞を死滅させ、本格的ながんに発展するのを防ぐことができます。
こうした生体防御のシステムを打ち破って、がんとして発症するまでには10年、20年、30年という長い年月がかかっています。
がんが発症するには、加齢をはじめ、喫煙や過剰な飲酒、ストレス、栄養不足、睡眠不足、環境汚染、ウィルス感染など、さまざまな要因が長年にわたって蓄積することが影響しているといわれます。(あくまでも成人のがんの場合です)
がんは発症すると、どんどん増殖を続け、周囲の正常な組織に侵入し、しまいには血液やリンパ液の流れに乗って転移し、正常な細胞を駆逐していきます。がん細胞は他の正常な組織に必要な栄養を奪うため、がんの進行とともに身体が衰弱していきます。
そのためがんを発症しても、長いつきあいになります。上手につきあいながら寿命を全うすることができる時代になのです。
一方、本人の免疫力が十分に働くようにすることも、がんの治療には不可欠です。
がんの多くは複合的な原因によって発症し、これが原因とは特定できないのが普通ですが、日常生活の好ましくない生活習慣を改善していくことも、がんの治療効果を高め、再発、転移を防ぐためには大切です。
ポジティブな考え方で心と体の健康を保ち、少しでも良い状態で過ごすことが、がんとの長いつきあいには重要なポイントになるのです。

「リンゴ型肥満」はやはり怖い 2型糖尿病や心臓病のリスクが潜む

肥満は、脂肪が体のどの部分に蓄積しているかで、「皮下脂肪型肥満」と「内臓脂肪型肥満」に分けることができる。
皮下脂肪型肥満は、皮膚と筋肉の間にある「皮下脂肪」が過剰に蓄積しているタイプの肥満で、下腹部、腰のまわり、太もも、おしりに脂肪が付くことから、「洋なし型肥満」とも呼ばれる。
一方、内臓脂肪型肥満は、腹腔内の腸に「内臓脂肪」が過剰に蓄積しているタイプの肥満で、お腹まわりの脂肪が付くことから、「リンゴ型肥満」とも呼ばれる。
この2つの肥満のうち、2型糖尿病や心臓病につながりやすい危険な肥満とされるのは、「リンゴ型肥満」だ。
メタボリックシンドロームが該当するのはこのタイプだ。

「リンゴ型肥満」になる人は食べ物の摂取に特性がある。
◆食べ物…糖分の多いごはんやパン、和菓子、ビールなどを好む。
◆その他…食事の際は、とにかくご飯などの穀物類が欠かせない。
「リンゴ型肥満」の人は、2型糖尿病と心臓病のリスクが高まる遺伝的傾向をもつことが、43万人超のゲノム(全遺伝情報)を登録したバイオバンクで明らかになった。
「リンゴ型肥満」の人は、血糖を下げるインスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」のリスクが高く、体内のグルコースの処理が悪くなるおそれがある。
リンゴ型肥満(内臓脂肪型肥満)を放置しておくと様々な病気の原因となるため、高カロリーな料理、間食、アルコールの摂取が毎日の習慣になっている場合は、少しずつ減らしていくことで内臓脂肪型肥満の予防・解消に繋がることは間違いない。。

蘇生措置拒否の急増傾向

救急車を呼んだのに蘇生措置を拒否する傾向が、がん患者の家族のなかで急増している。
蘇生処置するべきか、それとも中止か。各地の救急隊員は、患者の意思と、救命の責務のはざまで対応を迫られているケースが増えている。
1つのケースを取り上げると「私は延命治療を拒否します」という事例。広島市消防局の救急隊員は昨年12月、駆けつけた高齢者施設で、こんな題名の書類を見せられた。心肺が止まった80代男性の署名、押印があった書類を施設の職員から提示されたという事例である。
末期がんなどで終末期の患者が心肺停止になって救急隊員が運ぶ際に、本人が蘇生処置を望んでいない場合の対応について、日本臨床救急医学会は手順をまとめ、発表した。
本人が書面で「蘇生中止」の意思を示し、連絡を受けた主治医が指示すれば処置を中止する。
学会は地域の行政、消防、医療関係者らでつくる協議会で対応を決める際に今回の提言を生かしてほしいとしている。
蘇生を望んでいない患者の容体が急変し、周囲の人が状況がわからずに119番通報することがあり、救急現場では蘇生処置をすべきか対応に苦慮していた。
学会が提言した手順では、そうした患者の元に救急隊員が到着した場合、まずは心臓マッサージなどの蘇生処置をする。
その後、書面で本人の意思が確認でき、主治医の指示があれば蘇生処置をやめるとした。
主治医に連絡が取れなくても、救急隊に医学的な助言や指導をする医師の判断で中止できる。
一方、事故や事件によるけがや家族からの要望があれば、蘇生処置を続ける。
今回、救急隊員に蘇生処置をしないように求める書面のひな型も作った。
学会の坂本哲也代表理事は「終末期の患者本人の意思が尊重されるよう、体制作りの議論のきっかけにしてほしい」と話している。

アルツハイマー病の予防 朝田隆医師による報告

4人に1人が65歳以上という高齢社会を迎え、アルツハイマー病への関心が高まっています。アルツハイマー病はかつて欧米人に多いといわれましたが、検査技術などが確立されるにつれて日本人にも多いことが分かり、現在では認知症の半数以上を占めるほどになっています。
アルツハイマー病の特徴は、進行性の認知症であり、治療法がまだ分かっていないという病気です。
記憶をつかさどる脳の海馬が最初にダメージを受けるため、初期症状として記憶障害(人や物の名前を忘れる)がもっとも多くみられます。
物忘れは、加齢にともない誰でも経験しますが、日常生活に支障がない程度の段階を「軽度認知障害(MCI)」といいます。
次第に、記憶だけでなく判断機能や身体機能も低下していき、日常生活に支障をきたすようになるのがアルツハイマー病です。
人によって違いがありますが、親しい人の名前を忘れる、同じ話や質問を何度もくり返す、約束を忘れる、置き忘れが増える、片付けられない、計画的な作業ができない、日時や場所が分からなくなる、趣味に関心がなくなる、人格が変化する(温厚な人が怒りやすくなる、社交的な人が他人を避ける)などの症状がよくみられます。
また、徘徊行動(時間に関係なく勝手に出歩く)がみられることも少なくありません。
運動と並んで、アルツハイマー病の予防に効果があると考えられているのが、睡眠です。
私たちは睡眠中、脳も休んでいると思いがちです。たしかに日中と比較すると脳の活動量は低下しますが、全面休業というわけではなく、必要な栄養素(トリプトファンなど)を取り込んだり、不要な記憶を整理するなど、さまざまな活動をしていることが知られています。
そうした睡眠中の脳の活動の1つに、老廃物の排出があります。
日中の活動で生じた老廃物を、脳脊髄液が循環して回収していますが、同時に不要なβアミロイドも回収・排出されています。
βアミロイドはアルツハイマー病の原因物質の1つなので、睡眠不足などの影響で脳脊髄液の循環機能が低下すると、βアミロイドが増えて蓄積しやすくなると推定されています。
睡眠とアルツハイマー病の関係を研究しているアメリカのワシントン大学の研究グループによると、睡眠効率が悪い人は最大で5倍以上も初期のアルツハイマー病になる可能性が高いとされています。
一般に、高齢になるほど睡眠の質が低下し、睡眠障害を起こす人が多くなります。
また同時に、βアミロイドやタウなどが蓄積しやすくなり、アルツハイマー病を発症するリスクも高くなります。
睡眠障害とアルツハイマー病とは、どちらが先に生じるのかはまだ判明していませんが、相乗的な関係にあるものと考えられています。