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再発卵巣がんに効果確認

これまで有効な治療法がないとされていた、抗がん剤抵抗性の卵巣がんの人に対して、抗 PD-1 抗体「ニボルマブ」の効果が検証され、その有効性が確認された。中にはがんが消失するほどの効果を示す場合もあった。
京都大学大学院医学研究科婦人科産科学分野の濵西潤三氏、小西郁生氏らの研究グループは、悪性黒色腫(メラノーマ)を治療する新薬「ニボルマブ(商品名はオプジーボ)」が再発した卵巣がんに効果があることを、医師主導の臨床試験(治験)で確認したと発表した。がん細胞が免疫の攻撃を逃れる仕組みを壊す働きがあり、患者20人のうち3人でがんが消えたり縮んだりした。さらに治験を進めて実用化につなげる。
この新薬は小野薬品工業などが昨年、皮膚がんの一種である悪性黒色腫の治療薬として発売した。
通常、がん細胞ができると体の免疫機能が攻撃を仕掛けるが、がん細胞はPD―L1と呼ばれるたんぱく質を作り、免疫細胞のPD―1というたんぱく質と結びつくことで免疫機能にブレーキをかける。ニボルマブはこの結合に割り込んで、がん細胞への攻撃を再開させる。
研究チームは抗がん剤が効きにくくなった再発卵巣がんの患者20人にニボルマブを2週間ごとに最長で1年間投与したところ、2人でがんが消え、1人は縮小した。今後、効果や副作用の検証を進める。
国内では毎年約8000人が卵巣がんの診断を受け、約4500人が亡くなっている。病状が進んでから見つかることが多いうえ、抗がん剤への耐性ができやすく、治療が難しい。
卵巣がんは自覚症状がないため発見されにくく、発見された時には既に進行している場合が多い。
卵巣がんには有効な免疫療法がなく、手術療法や抗がん剤による化学療法が行われるが、がんが再発して抗がん剤への抵抗性をもってしまった場合には適した治療法がないため、一刻も早い有効な治療法や治療法の開発が望まれている。
抗PD-1抗体は、メラノーマ(悪性黒色腫)、非小細胞肺がん、腎がんなどに使用される免疫療法の薬だ。
がん細胞は、自身が免疫細胞から攻撃されないように身を守るために備えている仕組みを持つが、この薬はがんでその仕組みであるPD-1/PD-L1 経路をブロックできると分かっている。このタイプの薬は「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれている。
以前の研究で、卵巣がんにおいて、このPD-1/PD-L1 経路が発見されており、同様の薬を使用できるのではないかと考えられていた。
研究グループは、抗がん剤に対して抵抗性を持つ卵巣がんの人に対して、ニボルマブによる臨床試験を行った。
各10人に対し低容量1mg/kg、高容量3mg/kgで、2週間ごとに点滴を行い、病状の悪化がない場合は1年間の投与を行った。
結果として、20人中2人で完全に腫瘍が喪失し、1人で腫瘍が縮小した。副作用は肝臓の酵素上昇、甲状腺機能低下症、リンパ球減少、発熱、関節痛、皮疹などが見られたが、いずれも軽度と言う。
今回、2人ではあるもののがんが消えるほどの効果が見られたため、今後はニボルマブやそれ以外のPD-1/PD-L1 経路阻害薬についても、米国などで臨床試験が行われるという。

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