スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

膵臓がん発見に新たな目印手法を開発

国立研究開発法人 国立がん研究センター(理事長:堀田知光、所在地:東京都中央区)の本田一文ユニット長のチームは、がんの中で
も早期発見が難しいすい臓がんを、血液を調べるだけで高い確率で見つけ出せる検査キットをが開発し、3年後をめどに実用化を目指す
ことにしている。
膵がんは早期発見が困難であり、他のがん種と比べ、非常に予後不良ながん。膵がんの治療成績の向上には、血液検査などによって
早期膵がんや膵がんのリスクが高い疾患(膵管内乳頭粘液性腫瘍、慢性膵炎など)をスクリーニングし、画像検査などによる精密検査で
病変を捉える早期診断法の開発が必要とされている。
本田ユニット長の研究グループは、既にapoA2アイソフォーム検査のキット化にも成功しており、今後、模擬検診を含めた更なる研究に
より臨床での有用性の検討を行い、膵がん検診における血液バイオマーカーの実用化を目指す。
すい臓がんを早期発見するための検査キットを開発したのは、国立がん研究センターの本田一文ユニット長のチーム。
血液中のアポリポプロテインA2(apoA2)というタンパク質のアイソフォームが早期膵がんや膵がんリスク疾患で低下することを発見し、
米国国立がん研究所(National Cancer Institute:NCI)との共同研究においても、既存のバイオマーカーに比べて高い精度で早期膵
がんを検出できることを確認した。
本研究成果は、同研究所(所長:中釜斉)創薬臨床研究分野 本田一文ユニット長の研究グループが厚生労働省ならびに2015年度からは
日本医療研究開発機構(AMED)の「革新的がん医療実用化研究事業」などの支援を受けて行ったもので、英科学誌ネイチャー(Nature)
系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載されました。
チームでは、すい臓がんの患者の血液の中で「apoA2アイソフォーム」というたんぱく質の濃度が低下していることを発見し、この
たんぱく質を測定する検査キットを開発した。
そして、検査キットと従来からある血液マーカーを組み合わせ、がん患者と健康な人の血液合わせて653人分を調べたところ、早期の
すい臓がんの患者を97%から100%の高い確率で見つけ出すことができた。
すい臓がんは、がんの中でも早期発見が難しいがんで、進行してしまうと5年後の相対生存率が10%未満になってしまうのが実態。
チームでは今後、神戸大学などと協力し、さらに5000人分の血液で検査の有効性を確認し、3年後をめどに医療現場で広く使えるよ
う実用化を目指すことになった。
本田ユニット長は「今回開発した検査方法はキット化されていて、どこでも使うことができる。より精密な検査が必要な人を見つけ出し
、がんの早期発見につなげたい」と話している。
研究成果の概要は、米国国立がん研究所との共同研究においてもapoA2アイソフォームが早期膵がんの検出に既存のバイオマーカーより
も高い有用性が期待できることを確認したこと。
ApoA2アイソフォームは善玉コレステロール(HDL)を形成するタンパク質で、健常人には血液中に一定量存在する。
本田ユニット長らの研究グループはこれまでに質量分析の結果から、apoA2アイソフォームが膵がんや膵がんリスク疾患の患者で低下す
ることを見出し、報告した。
一方、NCIにおいては米国政府の支援を受けて早期診断バイオマーカー開発を加速させるための研究プログラムである早期診断リサーチ
ネットワーク(Early Detection Research Network:EDRN)が進行中。
今回、NCIとの共同研究で、米国の早期膵がん患者(I期、II期膵がん98例)を含む252例の血液を用いてapoA2アイソフォームを測定し、
盲検下での確認試験を行ったところ、健常者に比べ早期膵がん患者でapoA2アイソフォームが低下していることが確認された。
また、既存の膵がんバイオマーカーであるCA19-9と比べて高い精度でI期、II期膵がんを検出できることも確認された。
この結果から、NCIはapoA2アイソフォームを膵がんにおける信頼性の高い血液バイオマーカーになりうる可能性があると評価している。

コメント

非公開コメント

トラックバック

http://themarox.blog119.fc2.com/tb.php/657-cce43ee2

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。