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慢性疼痛

日本慢性疼痛学会によると、疼痛を表す言葉は100種類以上あるといわれ,ジンジン,ピリピリ,チクチク,ヒリヒリ,ズキズキといったいわゆる「痛み」のほか,しびれの程度の強いもの,焼けるような感覚,突っ張り,痛みを伴う冷え,だるい感覚など,本人にとって不快な場合には疼痛として捉えられる。
「急性疼痛」と「慢性疼痛」がある。
疼痛は,ケガややけど,突然の病気などによって起こる「急性疼痛」と,原因の治療を行っても何ヵ月も痛みが続いたり再発したりする「慢性疼痛」の2つに大別される。
「急性疼痛」はからだを守る反応の1つで,重要な役割を持っている。脳が「痛い」と認識することによって,病気やケガで傷ついた部分を一時的に安静にさせ,修復を促したり,免疫反応を呼び起こすという働きをする。
一方の「慢性疼痛」は,痛みの原因が治っても痛み続ける,あるいは原因が治りにくいために痛み続ける状態。
痛みには大きな働きはなく,むしろ痛みの存在自体が病気となって,日常生活にも支障が出るようになる。
糖尿病性の痛みもこの1つ。
苦痛をもたらす慢性疼痛は大きく3つに分類される。
1つめは,炎症や関節の変形,軟骨の変性によって生じる痛み(侵害受容性疼痛)。
多発性の関節リウマチ痛がこのタイプの代表格。
2つめは,中枢神経や末梢神経が損傷することによって起こる痛み(神経障害性疼痛)。
糖尿病性神経障害に伴う疼痛はここに分類される。
3つめは,感情やストレスなどによって起こる「心因性疼痛」。
3つのタイプが重複してあらわれることもしばしばある。
分類が何であれ,長年にわたる無用な痛みは患者の気力や体力を奪い,日常生活に大きなダメージを与える。
痛みのため仕事ができなくなったり,歩けなかったり,眠れなかったりと,患者本人だけでなく,その家族の人生にも多大な影響を与える。

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