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MRSA

日本感染症学会によるとMRSAは、methicillin‐resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の頭文字をとった病名。
特徴として下記が説明されている。
①ヒトや動物の皮膚、消化管内に常在するグラム陽性球菌。通常は無害である。
②皮膚の化膿症や膿痂疹、毛嚢炎、蜂巣炎などの皮膚軟部組織感染症から、肺炎、腹膜炎、敗血症、髄膜炎など様々な重症感染症の原因となる。
③エンテロトキシンやトキシックショック症候群毒素 (TSST-1)などの毒素を産生するため、食中毒やトキシックショック症候群、腸炎などの原因菌ともなる。
④MRSAの病原性は、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)と変わることはない。
⑤易感染状態の患者、高齢者・新生児では、各種の抗菌薬に抵抗性を示すため、治療が難渋し重症化する例が多い。
一般的には内科系より外科系の患者で問題となる場合が多く、開腹・開胸手術後の術後感染や人工物挿入後の深部感染症などで治療困難な例が多い。
感染経路として下記が説明されている。
① 医療従事者の手指を介する接触感染。
②聴診器・血圧計などの医療器具を介した間接的な感染。
③排菌患者の床頭台、ベッド柵、病室のドアノブなど高頻度接触部位はMRSAで汚染されており、これらを介した伝播。
④排菌患者の医療・看護行為のあと、手指衛生や器具の消毒を十分行なうことなく次の患者に接する場合が最も感染を成立させやすい。
⑤ベッドの周囲の床や壁など環境中に存在するMRSAが直接感染の原因となることはまれである。
黄色ブドウ球菌は非常にありふれた菌で、私たちの髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などによく付着している。
しかし、黄色ブドウ球菌は、基本的に弱毒菌のため、私たちの抵抗力がしっかりあれば、特に重症化することはない。
MRSAはこの黄色ブドウ球菌の仲間で、性質は黄色ブドウ球菌と一緒ですが、耐性遺伝子を持っており、抗生物質(菌を殺す薬)が効きにくくなっている。その為、治療が思うように進まず、患者の抵抗力だけが頼りになる場合が多い。
重症化すると、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡する。
MRSAに感染すると、様々な病気を起こしやすく、治療しにくいため、MRSAは大変恐れられているが、家庭や施設で生活されている方々に、重症化しやすい状態の方は少ないため、MRSAのために実害が起きるということは通常考えにくいと言える。
MRSAは非常にありふれた菌で、鼻の中にMRSAを付着したまま家庭や施設で過ごされる方もいる。MRSAを付着しているけれども、病気は起こしていない状態を「保菌」していると言う。
MRSAを保菌していても、健康な人であれば、数日で自分の抵抗力で駆除してしまうが、高齢になるとそのまま「保菌」した状態が続く。
しかし、「保菌」しているからといっても、家庭や施設で過ごせるような人であれば、重症化して、実害を及ぼすようなことは少ない。つまりMRSAを『保菌』していても心配はなく、周りの人にも害は及ぼさない。
一方、MRSAを『発症』している患者というのは、感染した結果、咳やくしゃみ、発熱、下痢のような症状が現れて、臨床的に問題となる感染症状を呈している患者のことを言う。
代表的なMRSA感染症とは、髄膜炎、肺炎、腹膜炎、腸炎、敗血症など。
感染経路として、接触感染がある。
MRSAをもった施設利用者や、撒き散らされた菌で汚染された床などが汚染源となり、それに触れたり、空中に舞い上がった菌を吸込んだりして人に移り、その人の手指を介して、次々と広がっていくもの。

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