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関節リウマチ治療に保険適用される新薬が次々に

関節リウマチは、進行にともない全身の関節が破壊される自己免疫疾患で、日本には約70万人の患者がいます。
進行すると「痛み」や「関節変形」により、日常生活に著しい制限を受ける場合があります。
治療においては、消炎鎮痛剤や抗リウマチ薬(メトトレキサート)を使用するのが一般的ですが、症状によっては充分な効果が得られない場合もある病気です。
関節リウマチの初期症状は、関節の腫れや痛みですが、病気が進むと関節が壊れてきます。
時には、骨と骨が完全にくっついたり外れたりして、身体障害となることもある。
関節リウマチのはっきりした原因は不明ですが、もともとリウマチになりやすい遺伝的な背景がある人が、何らかのウイルスや細菌に感染して免疫に異常が起こり、関節リウマチの発症に至るのではないかと考えられています。
関節リウマチ患者の関節では、滑膜が異常に増殖してパンヌスと呼ばれる塊ができます。
パンヌスには、たくさんの細胞(リンパ球T細胞やB細胞、マクロファージなど)が集まっていて、炎症のもとになる物質を作り出します。その代表的なものが、TNFαと呼ばれるものを中心とした炎症性サイトカインです。
ですから、炎症性サイトカインを抑えることが、関節リウマチの治療に非常に効果を発揮するのです。
炎症性サイトカインを抑える薬が出るまでは、関節リウマチの薬は、大きく分けて三種類でした。
一つは非ステロイド性消炎鎮痛剤。
これは、痛みや炎症を止める薬です。
もう一つはステロイド薬。これは主に、炎症と免疫異常に効く薬ですが、長期間使うと副作用が問題になってきます。
三つ目は抗リウマチ薬。これは免疫異常や炎症だけでなく、関節の破壊にも効果がみられるものもあります。
参考までに、アメリカでのリウマチ治療ガイドラインは、とにかく早く発見し、早く治療するという方針です。
そうすることで、腫れや痛みから解放され、関節の破壊も予防できるからです。
ですから、関節リウマチの診断がついたら3ヶ月以内に抗リウマチ薬を使って、積極的に治療します。
効果が不充分なようなら、TNFαを抑えるような新しい抗リウマチ薬である生物学的製剤を使い、それでもだめならいよいよ手術も考えるという治療方針なのです。
つまり、生物学的製剤を含む抗リウマチ薬が治療の中心で、ステロイド薬や非ステロイド性消炎鎮痛剤は補助的に使うという位置づけになっているのです。日本の専門医の治療も、ほぼアメリカと同じ考えです。
抗リウマチ薬の開発の歴史を見ると、最初の注射金剤は、元々は感染症の治療に使われていた薬です。
そのほかの抗リウマチ薬も、元はマラリアの薬だとか白血病や悪性腫瘍の薬で、はじめから関節リウマチをターゲットに開発されたものはなかったのです。違う病気の治療薬が、たまたま関節リウマチに効いたから使われているというわけです。
ところが最近、新しい薬として生物学的製剤というものが開発されています。
これは、TNFαを中心とした炎症性サイトカインを抑えることを目的に開発された薬で、はじめから関節リウマチの治療薬を作ろうとしてできた薬だという点で、これまでの薬とは本質的に違っています。
昨年、日本で初めての生物学的製剤が保険適用で認可されました。
これは、抗TNFα抗体製剤といって、炎症性サイトカインのTNFαにくっついて中和する薬です。
いわば、炎症の元であるTNFαを狙い打ちするわけです。
これまで、日本には9種類の抗リウマチ薬がありましたが、そのなかで関節破壊を抑える作用が臨床試験できちんと証明されているのは3剤だけです。
それも、関節破壊の進行を遅らせることはできますが、完全に止めてしまうことはできませんでした。
ところが、抗TNFα抗体療法は、破壊が全く進行しないばかりか、少しよくなっている人も臨床を得られました。
このように、抗TNFα抗体製剤は骨破壊を強力に抑える非常に頼もしい薬だということで、大いに期待されています。
ただし、抗TNFα抗体療法は、感染症を悪くしたり、かかりやすくするという副作用があるため、すでに感染症にかかっている人や結核にかかったことのある人は、それを治してからではないと使えません。
もちろん、これまでのリウマチの薬にも肝臓や腎臓に影響するもの、消化器の障害を起こすもの、感染症を起こすものなど、薬によってさまざまな副作用があります。

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